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2009年11月27日金曜日

訃報:森林生態学の創始者、四手井綱英先生逝去



今日のニュース
森林生態学、「里山」を提唱 四手井綱英さん死去(朝日新聞)

お奨めの一冊
四手井綱英が語る これからの日本の森林づくり
森林はモリやハヤシではない―私の森林論

森林は人を育む。森林をつくる樹木は草本植物とは異なり,巨大な空間を占有して、自然環境の中で長年生存を続ける。森林は気候、土壌環境と呼応していろいろな種組成を生み出す。森林の有機物生産は人間を含めたすべての生物の生命を支える。森林の生産、消費、分解過程は環境との相互作用を反映する。森林の動態を日本列島の北から南へ、さらに東南アジアに足をのばして定量的に把握しようという試みに挑んだ。
幸い北大の館脇操教授、東大の佐藤大七郎教授、大阪市大の吉良龍夫教授らの賛同を得て多くの大学と協働、協力して研究は順調に進展した。日本列島の半ばに達したころ、地球全体の多様な生態系の生物生産過程を追求しようという国際生物学事業計画(IBP)が始まった。日本人の開発した研究方法が国際的に認められることになったのである。(『四手井綱英が語る これからの日本の森林づくり』「はじめに――余生を駆り立てた山と森」より一部抜粋