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2009年11月16日月曜日

人と人のかかわり合いのなかで自閉症児の発達を考える


今日のニュース
記者ノート:自閉症への理解(毎日新聞)

お奨めの一冊
自閉症スペクトラムの子どもの言語・象徴機能の発達
(前略)自閉症に関しては,1970年代に入ってラター(Rutter, M.)が言語・認知障害説を唱えることによって,そのとらえ方が大きく変化する。自閉症は,知能にはさまざまなレベルがあるが,認知の障害であると考えられるように至ったのである。そして,今日では,自閉症は,脳に障害があり,その結果としての認知の障害が,他者の心の理解や心的状態を推測することにあると考えられている。ラターの言語・認知障害説に対して,小澤(1984)は,「認知(あるいは言語)における障害を一次障害と考え,そこから二次障害として対人関係の障害を説明してみせようとする図式をつくりあげてしまった」と指摘している。また,彼は,「認知と対人関係とは原基を異にしながらも複雑にからみあって,発達的に構造化されていくのであって,そのからみをときほぐしながら対象にせまる以外に方法はないと思われる。つまり,今,必要とされることは,ある意味ではカナーの原点に立ち返って,人と人のかかわり合いのなかで自閉症児の発達をたどりなおしてみることではなかろうか」と自閉症の子どもの理解と支援の基本ともいえる記述を行っている。(後略)(「1. 自閉症スペクトラムとは」より一部抜粋