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ナカニシヤ出版:新着情報(HATENA::BOOKMARK)

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ナカニシヤ出版:新着情報(Yahoo!)

2011年2月24日木曜日

地球最後の桃源郷、ブータンにおける「心が活きる教育」

今日のニュース
余録:ブータンに学ぶ(毎日新聞社)

背景を読み解く関連書
心が活きる教育に向かって

(前略)
先代、第4代国王ジグメ・シンゲ・ワンチュックは国家開発計画の中核概念として、1976年「国民総幸福(Gross National Happiness:GNH)の概念を提唱し、既存の物質的繁栄や経済的成長を中心とした開発を否定し、仏教に根ざし、ブータン文化に立脚した持続的発展と近代化の方向を提示した。
(中略)
2005年の試行調査によれば、幸福感、生活の質、人生を楽しむこと、生活満足度の4項目についてのブータン人の幸福感の平均値は6.93(10点満点)と高く、幸福でないと回答したのはわずかに1.4%であった。(中略)GNHの概念は2008年のブータン王国憲法にも明記され、政府の政策文書には、国家による公教育の普及と拡大は、人々をエンパワーし、貧困を克服し、国民の幸福感を向上させる最も重要な手段としている。(「第4章 ブータンに学ぶ幸福感と教育」より一部抜粋)

2011年2月19日土曜日

ベルギーには七つの政府が存在する?


今日のニュース
ベルギー:「政府不在」249日 仏蘭言語圏結束、5000人抗議デモ(毎日新聞)

背景を読み解く関連書
ヨーロッパのデモクラシー

よく「ベルギーには七つの政府が存在する」と揶揄されることがある。フランデン政府(フランデン地域政府とオランダ語共同体政府)、フランス語共同体政府、ワロニー地域政府、ドイツ語共同体政府、ブリュッセル首都地域政府、ベルギー連邦政府、そして、ブリュッセルに本拠をおく欧州連合政府といった具合に、政府の種類と複雑さでは他国の追随を許さない。中央集権国家から連邦国家へと移行する例は世界的にみても稀な例であり、各国で、地方分権の流れが加速するなか、近年注目を集めている。(「7 オランダ・ベルギー 4 近年における変容」より一部抜粋)

2011年2月3日木曜日

エジプト最大の野党勢力、ムスリム同胞団とは?


今日のニュース
「イスラエルとの平和条約破棄」=新政権主導へ意欲-エジプト・ムスリム同胞団(時事ドットコム)

背景を読み解く関連書
イスラーム政治と国民国家
――エジプト・ヨルダンにおけるムスリム同胞団の戦略

(前略)一貫してインフォーマルな状態に置かれてきたエジプト同胞団が人民議会への挑戦を続けて来られた理由は,第一に組織力,つまり同胞団が過去に築いた実績に対する有権者の信頼と評価であり,第二にムバーラク体制による暗黙の了解であった。同胞団の70年以上にわたる社会福祉活動は広く知られるものであり,ゆえに有権者にとって,不正や汚職の横行する政界で同胞団は安心して票を託すことのできる存在であった。一方,同胞団に対し「飴と鞭」の制作を繰り返してきたムバーラク体制にとって,同胞団は国内で唯一国民民主党に挑戦する可能性を秘めた組織であると同時に,政府に批判的なイスラーム主義運動の受け皿となる貴重な穏健派組織でもあった。(後略)
(「第1部 国内政治運動としての同胞団 第2章 エジプト同胞団と人民議会」より一部抜粋)

2011年1月29日土曜日

入学者選抜から学生確保へ:変わる大学


今日のニュース
私大・短大 4割赤字 09年度(東京新聞)

背景を読み解く関連書
大学職員の力を引き出すスタッフ・ディベロップメント
――大学のアイデンティティを鍛えるプロジェクト創出型SDの記録

(前略)企業はさまざまな理由で倒産する。(中略)現在の多くの大学が抱えている共通した経営上の問題は学生確保にある。大学は学生の受験料、入学金、授業料で収入を得ている。そうした収入が減っていけば倒産の憂き目を見ても不思議ではない。いや、いくら資金がふんだんにあっても、学生のいない大学に存在理由はないのだ。

ところで、学生確保という言葉自体が最近の言葉である。少し前までは同じ業務に入学者選抜という用語が使われていたことからもわかるように、大学はそれほど努力をしなくても定員以上の受験生を確保できていた。定員を確保できない大学がかなりの数に上るようになってきた理由は、大学の数が多くなった上に、少子化にともなう18歳人口の減少傾向が続くと同時に大学受験率もついに頭打ちしたことによって、受験者数が減少してきたためである。つまり市場が急速に縮小してきたのである。そこで当然需要と供給のバランスが崩れて、定員割れを起こし、学生確保ができなくなって潰れていく大学が出てくる。大学が潰れるということなど考えもしなかった時代から、短期間のうちに大きく様変わりしたのである。(後略)
(「第1章 大学改革と事務職員」より一部抜粋)

2011年1月27日木曜日

「フェースブック」上から広がったエジプトの大衆運動が拡大


今日のニュース
エジプト:大統領強権支配に怒り デモの死者4人に(毎日新聞)

背景を読み解く関連書
現代エジプトにおけるイスラームと大衆運動
(前略)大きな大衆動員力を有する権威主義的なムバーラク政権にとって,自らの大衆動員の競合相手になりうる同胞団についてはその資源動員チャンネルを制限するためにも,非合法状態に置き続けることが望ましいと考えられる。しかしその一方で,同胞団が政府の資源動員チャンネルを犯すことを懸念して合法政党化を認めようとしない結果,政府自身が唱える「民主化」を空虚なものとし,人々の間に政治的な無力感やアパシーを惹き起こす一因となっている。エジプトでは最近の民主化運動高揚に見られるように,民主化を求める声は根強い。(後略)
(「終章 現代エジプトを読み解く鍵」より一部抜粋)

ムスリム同胞団についてはwikipedia:ムスリム同胞団を参照ください。

2011年1月6日木曜日

大学職員の作った手作りのゆるキャラが人気


今日のニュース
うちのゆるキャラひと味違うぞ:/中 カッチーくん・カチッパ /佐賀 ◇職員や生徒が手作り 利用者に増すキャラへの愛着(毎日新聞)

お奨めの関連書籍
大学職員の力を引き出すスタッフ・ディベロップメント
――大学のアイデンティティを鍛えるプロジェクト創出型SDの記録

(前略)山形大学のブランド商品の中で、ひときわ目を引くのが「学長せんべい」である。学長の似顔絵の入ったパッケージの中に一枚一枚せんべい(実際はクッキーである)が入っている。
(中略)この「学長せんべい」は海を渡ってアメリカに行き、ニューヨーク州立大学機構との大学間交流協定の席で、総長や幹部達の笑いを誘った。「学長せんべい」によって一挙に場が和んだ。
(中略)ある大学の事務職員が私に会った時、「学長せんべい」の考案者に会えて嬉しい、と言ってくれた。(中略)もちろんこの企画を着想できたのは事務職員が描いた仙道前学長の愛らしい似顔絵があったからである。
(「第8章 日常的な事務改善と自己研鑽」より一部抜粋)

2011年1月5日水曜日

心のケアに取り組む専門職「子ども療養支援士」創設


今日のニュース
子どもの療養生活を支援:専門職の養成開始へ:東京都内で設立総会(共同通信)

お奨めの一冊
病気の子どもの心理社会的支援入門[第2版]
――医療保育・病弱教育・医療ソーシャルワーク・心理臨床を学ぶ人に

(前略)病気の子どもは,医療の主体者として,自分の受ける治療や検査,看護について説明を受ける権利を有している。インフォームドコンセントは同意能力が認められる15歳以上で必要とされている。だが,子どもが7歳以上であれば,理解力に応じたアセントが必要と考えられている。アセント(assent)とは,コンセントと同様に「同意」と訳されているが,判断力が十分でない未成年者による同意を意味している(濱中,2003)。

(中略)子どもに対しては,病気の説明に加えて,種々の検査,処置,治療やケアについて,以下のような点を説明し,同意を得る必要がある。
  1. 意義と目的
  2. 期間,あるいは所要時間
  3. 実施方法
  4. 実施に伴う生活上の変更や制限,注意点
  5. 可能性のある不利益
  6. 期待できる結果
説明は,子どもが理解し納得できるまで,わかりやすく繰り返さなければならない。
医療従事者が子どもからの同意が得られていたと考えていたにもかかわらず,協力や行動変容が見られない事例もある。こうした事例にたいしては,問題の所在がどこにあるのかを分析する。
1 認知領域にあるのか。
(例)情報や知識が不足している。
2 情意領域にあるのか。
(例)モチベーションや取り組みの意欲が不足している。
3 精神運動領域にあるのか。
(例)実施のための技術が不足している。
問題点の所在を明確化した後に,説明を再度行い,これからどのように問題に対処していくか,子どもと共に計画を立案していくことがすすめられる。
(「第2章 病気の子どものトータル・ケアと心理社会的支援」より一部抜粋)

2010年9月29日水曜日

今月の朝日新聞サンヤツ広告の掲載について



小社の広告を朝日新聞のサンヤツと読売新聞のサンヤツに掲載します。
9月29日日(朝日新聞東京本社版)、10月1日(朝日新聞大阪、名古屋、西部本社版)の掲載です。

掲載書籍は
  • マイケル・J.サンデル著/林芳紀・伊吹友秀訳 
    完全な人間を目指さなくてもよい理由―遺伝子操作とエンハンスメントの倫理


  • 小林亜津子 著 
    看護のための生命倫理〔改訂版〕


  • の2冊です。

    2010年8月24日火曜日

    『対話でみがくことばの力』のご感想が届きました。


    『対話でみがくことばの力―互いの異なりを活かすグループワーク26』編著者の宇都宮裕章先生(静岡大学准教授)より同書を1年生用セミナー授業でご利用いただいた際の学生さんたちからのご感想をいただきました!
    • 他の授業ではあまり経験できない仲間とのコミュニケーションや自分で創造する機会を得られたと思う。この授業を通じて、普段あまり喋らない人とも話すことができて良かった。
    • どうしたら自分の意見を相手に適確に伝えられるのかを知ることができた。
    • クラスの子と協力しながら行う課題が多かったので、それを通して仲良くなれたのは大きかった。
    • グループワークなど仲間と協力したり意見交流をしたりする場面が多かったので良い機会になりました。
    • 視覚を隠して階段を下りたり(ワーク16Aのこと)、グループで発表したり、貴重な体験をさせて頂いた。このセミナーでやったことが必ず将来で役に立つことがあると思う。
    • この授業では、様々な事柄を調べ・まとめ・発表してきましたが、どれもこれも高校とは違い(小学校ではよくやらされましたが)新鮮なものでした。大学の研究というものの断片を学んだ気がします。
    • 自分だけでやる勉強ではなく「人に伝える」や「人と協力する」ことを意識する課題が多かったので学ぶことも多かった。

    2010年8月2日月曜日

    『オバマ現象を解読する』書評、週刊エコノミストに掲載!




    本山美彦先生著『オバマ現象を解読する―金融人脈と米中融合』書評が週刊エコノミスト8月10日号に掲載されました。

    分析は克明で、とりわけゴールドマン・サックスと政治家との人脈について詳しく、サブプライム恐慌で巨額の国民の税金がゴールドマン・サックスをはじめ、巨大投資銀行や商業銀行に投入されるに至ったいきさつがリアルに描かれている。(評者 奥村 宏〔経済評論家〕)

    2010年6月23日水曜日

    新刊『みんなでできる音のデザイン』を著者小松正史先生がUSTREAMで紹介!




    京都精華大学人文学部のUstream番組において著者小松正史先生に新刊『みんなでできる音のデザイン―身近な空間からはじめる12ステップのワークブック』をご紹介いただきました。熱く語っていただいております。詳しくは下記リンク先へ!

    yukaisession vol1 小松先生 サウンドスケープの話

    今月の朝日新聞・読売新聞サンヤツ広告の掲載について








    小社の広告を朝日新聞のサンヤツと読売新聞のサンヤツに掲載します。
    6月23日(朝日新聞東京本社版)、6月24日(読売新聞東日本)、6月25日(朝日新聞大阪、名古屋、西部本社版・読売新聞西日本)の掲載です。

    掲載書籍は

  • 本山美彦 著 オバマ現象を理解する―金融人脈と米中融合
  • 久本憲夫 著 日本の社会政策
  • 青木康容・田村雅夫 編 闘う地域社会―平成の大合併と小規模自治体
  • 野田裕久 編 保守主義とは何か
  • 明石純一 著 入国管理政策―「1990年体制」の成立と展開

    の5冊です。
  • 2010年6月9日水曜日

    オバマ現象を解読する

    オバマ現象を解読する――金融人脈と米中融合


    今日のニュース

    原油流出事故、オバマ大統領をも脅かす恐れ-背後に当局の「時代精神」(bloomberg)

    お奨めの一冊

    オバマ現象を解読する――金融人脈と米中融合
    (前略)本書は、切り捨てられている普通の人々の悲しみが社会変革の梃子になることを願いつつ、倫理なき金融のおぞましさ、そして、中国もそうした金銭的強欲の弊に染まりつつあるという恐怖にかられて、オバマ現象、メガチャーチ現象、レフトビハインド現象を描いた。(後略)(「はしがき」より一部抜粋)

    2010年5月25日火曜日

    朝日新聞の記事広告 『こころの健康を保つために……心理学入門』 に小社広告を掲載します!








    小社の広告が朝日新聞の
    『こころの健康を保つために……心理学入門』
    ~心理学総論・心理エッセイ・カウンセリング等関連書籍特集~
    に掲載されます。5月26日(静岡以東)の掲載です。

    掲載書籍は

  • 岡本祐子 編著 成人発達臨床心理学ハンドブック 個と関係性からライフサイクルを見る
  • 宇都宮裕章 編著 対話でみがくことばの力 互いの異なりを活かすグループワーク26
  • 月本 洋著 心の発生 認知発達の神経科学的理論
  • 兵藤宗吉・緑川 晶編 心の科学 理論から現実社会へ
  • M. W. アイゼンク著/日本語版監修 山内光哉 アイゼンク教授の心理学ハンドブック

    の5冊です。
  • 2009年12月16日水曜日

    大学生の自己分析:就職氷河期のために



    今日のニュース

    大学生など就職内定41%/10月末現在(朝日新聞)

    お奨めの一冊

    大学生の自己分析――
    いまだ見えぬアイデンティティに突然気づくために

    本章では,大学生がより生き生きと人生を送ってほしいという願いをこめて,そのために必要な自己分析の具体的な方法について記述してみたい。「自分」という存在の全体像は,永遠に知ることのできない厄介なものではあるが,その作業を適宜行うことは,人生を前向きにかつ謙虚に進めるうえで,非常に重要な点を内包していると考えられる。これまでの自分の人生を振り返ったり,「己れ」の長短を知ること等によって,これからの自分の人生に役立ててほしいというのがその趣旨である。本書の基本は,もちろんエリクソンの理論であるが,それを柱にしつつ,適宜それ以外の観点も幅広く取り入れながら記述していきたいと思う。(後略)(「第5章 大学生の自己分析の進め方」より一部抜粋)

    2009年12月7日月曜日

    今月の朝日新聞サンヤツ広告の掲載について



    お知らせが遅れましたが、今月の小社の朝日新聞サンヤツ広告は12月4日(名古屋以東)、12月6日(名古屋以西)に掲載されました。

    掲載書籍は

  • 四手井綱英著 四手井綱英が語る これからの日本の森林づくり
  • 四手井綱英著 森林はモリやハヤシではない―私の森林論

    の2冊です。掲載されたサンヤツ広告については下記の朝日新聞社さまのサイトからご覧いただけます。
    朝日新聞社の小枠出版広告 今日のサンヤツ
  • 2009年12月2日水曜日

    アフガンと米欧協調の現在



    今日のニュース

    サルコジ仏大統領、米国のアフガン増派を歓迎(ロイター)

    お奨めの一冊

    不可欠な米欧協調――イラク以後の力と秩序
    (前略)著者は、本書で示された主要なアイデアは実証されたと言う。すなわち加盟国が何をなす時も共に確かめ合う限り、あらゆることを共にする必要はないという米欧協調関係の価値観である。それは、その時々の主たる安全保障問題を秩序立てて統御するためには、協調が「不可欠」だということである。9・11直後にブッシュが述べた「われらの味方でないものは敵だ」に対する一般大衆の好意は過ぎた、と著者は言う。もう一つのポイントとして、著者が指摘するのは、米欧同盟が安定した安全保障秩序の運営にとって今後も決定的であるかもしれないが、それは排他的なものではない、という点である。米欧同盟というコミュニティに他のパートナーも参加することを求められており、それは可能である、と著者は言う。そして著者は、「グローバルNATO」、「民主主義国家連盟」のような新たなイニシアチブを提示する必要があろうと、なかろうと日本はそのコミュニティに包摂される主要な候補国である、とわれわれ日本人にメッセージを発信する。(後略)(「訳者あとがき」より一部抜粋)

    2009年12月1日火曜日

    円高が企業に与える影響を教科書的に復習すると……



    今日のニュース

    日銀:デフレ認定 「政府と連携」強調 円高加速、強く警戒(毎日新聞)

    お奨めの一冊

    国際経済学入門――グローバル化と日本経済
    円高になると、輸出企業の利益が減少する。たとえば1ドル=100円だったものが1ドル=90円になったとしよう。すると、財を輸出するときの収入が、1ドルの売上げにつき100円から90円へと減少してしまう。こうして輸出企業の利益は円高によって減少するわけである。事実、1円円高になるごとに、トヨタ自動車の年間営業利益が350億円減少し、ソニーの年間営業利益が60億円減少するといわれている(『日本経済新聞』2008年3月18日付)。(中略)
    反対に、海外から原材料を輸入している企業にとっては円高になると原材料のコストが低下するわけであるから、その企業の利益は増加することになる。実際、1円円高になるごとに、新日鉄の年間営業利益が10億円、王子製紙の年間営業利益が6億円増加するといわれている(『日本経済新聞』2008年3月18日付)。(後略)(「第2章 為替レートと外国為替市場 2 為替レートの経済活動への影響」より一部抜粋)

    2009年11月30日月曜日

    ドバイ危機と最後の貸し手



    今日のニュース

    UAE*中銀、市場に資金供給、ドバイ危機で流動性**不足回避へ(財経新聞)

    お奨めの一冊

    貨幣経済学の基礎

    (前略)流動性の保証者としての中央銀行の機能が特に重要になるのは,危機状況においてである。19世紀前半のイギリスで観察された典型的な経済恐慌においては,危機は以下のようにして広がっていった。まず個別の企業(債務者)が支払い困難に陥ると,その債権者もまた危機に引きずり込まれ,第三者への債務を返済できなくなる。こうして信用の連鎖に沿って,流動性問題による企業の連鎖倒産が起きた。次に流動性危機は企業部門から銀行部門へ波及した。つまり銀行の支払い能力に対する預金者の信頼が動揺し,大量の預金引出しがなされ(預金取り付け)銀行も窓口閉鎖に追い込まれた。こうして銀行システムの機能が麻痺すると,企業の流動性問題はますます悪化した。このように両部門の危機が相互に強め合う悪循環が,貨幣経済の調和を破壊した。
    このような問題を避けるためには,中央銀行が最後の貸し手(LLR;lender of last resort)としての機能を果たすことが要求される。中央銀行は,(自国通貨に関する限り)支払い不能になることがなく,随意に流動性を創出することができる唯一の経済単位である。中央銀行はこのような権限を利用して,経済の不安定化に歯止めをかけるべく,銀行に対して「割引窓口」を開く措置をとる。これにより銀行は,貨幣市場でいつでも中央銀行貨幣を調達できるので,預金の大量引出しに対処することができる。こうして上記の悪循環を断つことが可能になる。注意すべきは,このとき追求されているのが、個別銀行・個別企業を支援することではなく,貨幣経済(としての市場システム)の機能条件を保証することだということである。(後略)(「3 中央銀行・銀行の行動 3.3 中央銀行の行動が信用供給に及ぼす影響 (3)流動性の保証者および最後の貸し手としての中央銀行」より一部抜粋)

    *UAE=United Arab Emirateについてはwikipedia:アラブ首長国連邦をご参照ください。
    **流動性についてはwikipedia:流動性 (経済学)をご参照ください。

    2009年11月27日金曜日

    今月の朝日新聞サンヤツ広告の掲載について

    今月の小社の朝日新聞サンヤツ広告の掲載日は11月30日(名古屋以東)、12月2日(名古屋以西)となっています。







    掲載書籍は
  • 酒井浩ニ著 
    『論理性を鍛えるレポートの書き方』
  • 遠矢浩一編著
    『障がいをもつこどもの「きょうだい」を支える』
  • 谷川弘治・駒松仁子・松浦和代・夏路瑞穂編
    『病気の子どもの心理社会的支援入門[第2版]―医療保育・病弱教育・医療ソーシャルワーク・心理臨床を学ぶ人に』
  • 大野木裕明・千野美和子・赤澤淳子・後藤智子・廣澤愛子著
    『昔話ケース・カンファレンス』
  • 加藤 司著
    『離婚の心理学』
    の5冊です。お見逃し無く。
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